詩を書いて見ました
里帰り
生まれて 10年暮らした
この地に今帰って来た
自分を抑えながら 生きてきたあのころ
家族にも誰にも甘えられなかった
たしかに家族と過ごしたが
自由にならない身 悔しくてはかゆくて
幼心にこの部屋から
あの家から出たかった
海を眺めながらそう思っていた
長い年月をへて
海を散歩する私
あのころの自分がいたからこそ 今の自分がいる
弱いままの自分 少し強くなった自分も
ここが原点だから
そして あらためてこの地に別れを告げる
遠くなるあの場所船の中で さよならとつぶやく